昨年の筑前町、東峰村の合併に引き続き今年、旧甘木市、旧杷木町、旧朝倉町が合併をとげ朝倉市が誕生し、甘木朝倉の旧7市町村は1市1町1村という枠組みへと変わりました。しかし、合併後も依然として環境問題、人口の減少、高齢化社会、産業の活性化、教育問題、地方分権の推進などまだまだ多くの問題が山積しています。 こうした諸問題の解決の糸口は住民の地域への愛にあると思います。まちづくりとはこのまちの住民がふるさとを愛し、誇りをもつことから始まります。ふるさとを愛し、誇りを持てば自ずとこのまちの為に何かしなければ、このまちの為にできることは何かという住民意識が芽生えてきます。 私たちはまず地域住民にふるさとのすばらしさ、郷土愛を伝えなければならないのではないかと考えます。 この我われが愛するあさくらには多くの水と緑、名所、名産があります。 特に水に関しては福岡都市圏に供給し、両筑平野の農産物に欠かせない水を湛えている最大の水瓶、寺内ダムがここ、あさくらにあります。有効水量1600万トンのうち約4分の1を水道水として供給する寺内ダムは都市圏の水源地です。 さらにほぼ同量の約4分の1は両筑平野での稲作や、野菜類、フルーツ作りなどに欠かせないかんがい用水としても、大いに利用されています。寺内ダムは県下有数の農作地帯である両筑平野の豊かな実りをしっかり支えているのです。豊富な水に恵まれてたくさんの農産物が育っています。 また、寺内ダムは岩で積み上げられた国内では珍しいロックフィルダム構造で、ダム湖である美奈宜湖は日本のダム湖100選に認定されています。 この水と緑の自然豊かな私たちのふるさと、あさくらの今あるすばらしい環境を守っていかなければなりません。 そこで、当青年会議所では、都市圏の生活を支える寺内ダムに多くの方々に関心を持ってもらい、このまちに住む方々にふるさとを愛し誇りを持ってもらう為に、今年一年間の実り多き農産物の収穫の時期に寺内ダムのライトアップをおこないます。 何卒、趣旨を御理解の上ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。 |