【スローガン】
つなぐ
~過去を知り、自身を磨き、未来へ紡ぐ~
はじめに
朝倉青年会議所は、高い志を持った先輩諸兄によって1969年に誕生して以降、メンバー
と共に「明るい豊かな社会を築きあげる」という大きな課題に対し、知恵を振り絞り事業を
構築し、関係者と連携しながら事業を行っています。また50余年にわたる朝倉青年会議所
の歴史の中で、先輩方は時代と向き合い、このまちに何が必要かを真剣に議論し、情熱をも
って運動を続けてこられました。現在も、情熱や思いを行動に移し、本気で取り組んだから
こそ市民や行政を動かし、組織の社会的な信頼を得て、今もなお明るい豊かな社会を実現す
べく運動を続けています。他方、50年以上まちづくりを続けてこられたのは市民や行政と
の協働の賜物であることも忘れてはならないことです。そして先輩方の背中にならい、今も
なおまちづくりに励み、このまちに影響を与え続けていることは誇るべきことです。我々は
過去の歴史を知り、先輩方が運動を通じて紡いでこられた思いに触れることで、次の世代に
つなぐことができます。
未来につなげる会員拡大
近年、我々が掲げる最重要課題として会員拡大があります。会員拡大はどの青年会議所でも
発足して以来、唯一途絶えることなく継続されている事業です。会員がいなければLOMは
消滅してしまいますし、消滅してしまっては事業を行うこともできません。青年会議所の使
命はJCIミッションに書かれているとおり「より良い変化をもたらす力を青年に与える
ために能動的な活動ができる機会を提供すること」です。会員拡大活動は青年会議所の事業
の1丁目1番地であるとよく言われますが、JCを語り、はじめはJCのことを全く知らな
かった者や、場合によってはJCに対してネガティブなイメージさえもっている者の心を
揺さぶり、我々の同志になってもらう活動に他なりません。JCを知らない者にその魅力を
伝え、その結果、入会の動機は何であれ、この組織に関わってみようと入会候補者の意識を
変革させるわけです。そしてその活動自体は最大の意識変革の機会となります。我々自身も
青年会議所のこと、拡大の意義と重要性を認識し、多くの会員数を目指すために、委員会の
垣根を越えてメンバー全員で会員拡大に取り組む必要があります。
未来につなげる例会
JCは、月に一度例会を開催いたします。JCが掲げる運動の方向性や指針を認識し、LO
Mの目指す方向性を確認できる重要な場です。また会員が一堂に会し、会員同士の意見交換
や交流を深めることで、強固な組織の構築に繋がり、組織として意志の統一を図ります。J
Cが魅力あふれる運動を行っていくためには、メンバー一人ひとりが知識や見識を深め、強
いリーダーシップを発揮できる人財を育成する必要があります。そのため、メンバー同士で
実施する例会だけではなく、外部から多くの知見を得て、メンバーの自己資質を向上させる
場でなければなりません。また、メンバーが参加してよかったと思える魅力溢れる例会を構
築する必要があります。
持続可能なまちづくり
我々が住み暮らす朝倉地域の人口は年々減少の一途を辿っているのが現状です。このまま
では20年の間にさらに人口が減少し、それに伴い生産や消費も逓減することが予想され、
まちの活力が失われる可能性があります。青年経済人の集うまちづくり団体である我々は、
この課題と真摯に向き合い打開策を模索し、地域独自の魅力や資源、特色を有効的に活用し
ながら社会を変えていかねばなりません。もちろん、それは我々だけで成しえるものではあ
りません。これまでに培われたまちづくりの経験や青年会議所の社会的な信頼を存分に活
用して、市民の意識を変革し、このまちに関わる全てのひとが自分たちのまちは自らで創る
のだという当事者意識を醸成する必要があります。そのためには、朝倉のまちづくりを先導
するうえで大切なこととして、地域の魅力や資源、特色に関して理解を深めると同時に潜在
的な地域の課題を掘り起こすことだと考えます。さらに、団体や行政とまちづくりに対する
情熱や危機感を共有し、並行して情報の収集にも努め、まちづくりを志し、協力を求めるひ
とや団体があれば胸襟を開き協調する必要もあります。まちづくりで自分たちの生活が豊
かになる。まちづくりでこのまちが暮らしやすくなる。まちづくりでこのまちが賑やかにな
る。まちの変化は「まち」という大きな母体だけでなく、そこに暮らす一人ひとりの生活に
も確実に影響を及ぼします。我々は故郷のまちづくりの先導者として声を上げ続け、積極果
敢に新しいパートナーシップを築きあげ、持続的に発展し続ける地域を創造すべく運動を
行ってまいります。
創立55周年に向けて
朝倉青年会議所は来年度には、創立55周年を迎えます。50周年記念式典において、10
年後の心躍る素晴らしい朝倉の未来を目指し、「未来の話をしよう」のスローガンのもとで
「つくる、ふやす、そだてる」という未来への提言がされました。このビジョンのもと、6
0周年に向けて、明るい豊かな社会の実現を目指して、JC 運動を行っていかなければなり
ません。我々は今日まで弛まなくJC運動を展開してこられた諸先輩方の思いを引き継ぎ、
これからも社会から認められる組織として、より良き未来と市民から必要とされる運動の
発信を目指し、さらなる一歩を踏み出さなければなりません。そのために、これまでの朝倉
青年会議所の歩みを検証することで、今この地域に何が必要かを見つめ直し、これからの朝
倉がどうあるべきかを考え、創立55周年に向けたビジョンの検証とさらなる構築を行う
必要があります。
時代に沿った組織運営と広報戦力
我々は時代の流れを見極め、会員が最も価値を感じられる組織へと進化する必要がありま
す。そのために我々自身が組織の本質を理解し、時代に即した組織運営を実行していきます。
そして対外に向けても同様です。青年会議所がより良い事業を計画し、実行しても、それを
より多くの方に対して効果的に発信し伝える事が出来なければ、せっかくの事業も魅力が
半減してしまいます。2023年度はより効果的な広報活動について研究し、実践して参り
ます。
終わりに
メンバー一人ひとりが明るい豊かな朝倉という明確なビジョンを持ち、互いに議論するこ
とで実現可能な形、協力者が得られる形へと昇華できます。そして、勇気をもって立ち上が
り率先して行動することで、多くの方が共感し共に活動していただけるような関係性を築
くことができるはずです。朝倉青年会議所がこの地域を次世代が誇れる未来へとつないで
いきましょう。