■帰ってきた直前
2試合ぶりの出場になった稲葉直前はフル出場、チーム最年長は引退説も吹き飛ばすハッスルぶりだった。背中でチームを引っ張った。外野へは常に駆け足、また投手にはよく声を掛けていた。でもこの日はスタンドに敵がいた。そう井上慶之進だ。慶之進は持参のバットで虎視眈々とリベンジの機会を窺がっていた。そのときが来た、終盤8回狙いすました様に慶之進のバットが直前のスネに、容赦のない慶之進は一心不乱に直前の足にバットを振り下ろす。大人の態度をとっていた直前も怒り心頭。慶之進を担ぎ上げると大回転式のカナディアンバックブリーカーで三半規管にダメージを与えていた。この戦いまだまだ続きそうである。慶之進の“ごめんなさい”の後の目は獲物を狙う目をしていた。ちなみにその後9回2死1・2塁の場面で打席に入った直前は三振で屈辱の最終打者に。慶之進の不適な笑いが・・・。この勝負慶之進の勝ちだったかもしれない。 |
■好プレー連発監事藤田
もう第三の男とは呼ばせない。これが3年前まで観客だった男のプレーだろうか。以前はタッチアップも出来なかった、スパイクも持っていなかった、守ってはチームメイトの不安を一身に浴びていた。しかし今年に入ってからプレーが変わった、3回の守備で見せた。打った瞬間に右越打と思われた当たりにいち早く反応すると落下地点に入り両手でしっかりとキャッチ。相手の追加点を阻み先発佐藤を援護した。打ってもアウトにはなったものの鋭いセカンドライナーを放っていた。引退の年に手を伸ばせばレギュラーの座が掴める位置にまで来ている。そうなれば当然ミーティングでも舌好調。熱い男はちびマラについて多いに語っていた。田邊、身近にヒントがあるぞ、焼酎持って慰問に行って来い。 |
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■先発佐藤立ち上がりに不安
先発佐藤が3回2失点とまずまずの投球だった。立ち上がり球がばらつき思うところに決まらない。四球と連打で早くも2失点、前回同様不安な立ち上がりだったが、同じ失敗はしなかった。2回は初回とは別人のように3者凡退で切り抜けこの日の責任投球回数を終えた。まだまだ本来の姿とは程遠いものの前回に比べると成長の後が窺える。でもチームの不安はどこ吹く風、この男ミーティングではノミの心臓からトラのチン○に生まれ変わるのだ。酒が入ると毒舌連発失礼窮まりない。しかも奥さんのドッキリに引っかかり援交相手を物色しヒヤヒヤで家まで車を走らせていた。次回登板は一杯引っ掛けてマウンドに上がればいい結果につながると信じていた。
ヒロシです、またまたやっちゃいました。
ヒロシです、でも酒はうまかとです。
ヒロシです、妹に援交相手紹介してもらってるはずでした。二回目のメールから妻でした。ぜんぜん気付かんやったとです。
ヒロシです、しばらくはトラからヒツジになっときます。
ヒロシですヒロシです、ヒロシです。 |
■松岡右肩痛再発
速球が投げられない、この日二番手でマウンドに上がった松岡が右肩痛を訴えた。チーム事情から投手登録されたがこの日はmax103km止まり、3回は投げぬいたものの本来の姿とは程遠い。先発候補の佐藤が調整不足のため松岡に期待が高まっていたがエリア大会に向けチームに暗雲が立ち込めた。ただしこの男も酒が入ると調子を上げる。1杯のつもりが2杯3杯・・・、真っ赤な顔で配達に向かっていた。先発佐藤の悪いところは見習わなくていいのに・・・。開幕候補2人が揃って結果を出せない、どうなるAAJC Bandits。
■平位イージーミス
ライトに入った平位が凡ミスを犯した。ライトを襲ったあたりにいち早く反応すると落下地点へ、余裕をもって捕球体制に入ったがボールはグラブからポロリ。みすみす2進を許した。この日は先発でライトに入った藤田選手が好プレーをしていただけに結果を残したいとこだった。“太陽が目に入って”と言っていたが太陽はレフト方向に射していた。 |
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■遅れて登場
サード佐藤が遅れて合流した。この日はサードを襲う当たりを何度となく好捕、安定した守備を見せていた。打つほうは鋭い当たりをしていたものの野手の正面をつく不運なあたり、が2四球をえらび得点に貢献した。しかしこの男にも選択次第で不要論がつきまとう。チーム最高プレーヤーKATUYA選手の存在だ。2人は同じ会社に所属しているため忙しければ試合当日は1人しか出場できない可能性もある。チームはKATUYA選手の出場を願っているが悲しいことに選択権は佐藤選手が持つ。球団は佐藤家長兄に裏工作を仕掛ける準備に入った。 |
■投手登録先送り
先発2人の不調から第三の投手を見つけたい田代監督は井上選手、飯田選手の2人をマウンドに送ったが期待を裏切られた。井上選手はストライクが入らない、四球の連発で自滅した。ここ数試合切り込み隊長はバットでも結果を出していないだけに野手として専念させることを明言した。自信満々で出てきた飯田選手は打者の背中にいく球で危険球降板、この男松藤ブロ長の首も背後から狙っているかもしれない。 |
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■理事長ミーティングに参加
この日は公務のため試合は欠場、ミーティングに参加した。田代監督の電話1本であわてて会場へ駆けつけた。しかもこの日は呑むモード、ビールをあおると早速焼酎へ。いつものごとく酔いは好調。この日のキーワードは職務放棄、藤木キャプテンに容赦ない口撃が続いた。藤田監事ともJC論を戦わせ代行にゆられ自宅へと車を走らせていった |
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