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壮行会 鹿児島珍道中

2005.8.21






    vol.10
酒乱で守乱 悪夢の3回 鹿児島JCに2年連続完敗
【鹿児島山形屋郡山グランド◇21日15:20◇観衆46,072人=AAJC番記者】
快晴の青空の下、信じられない光景が繰り返される。1つのエラーが連鎖反応を起こし平常心を失ったチームはみるみる間に失点を重ねていく。満塁の好機にも拙攻し鹿児島JC相手に1年越しの悲願も成し遂げることが出来なかった。大会中止の決定後行われた練習試合は3-6でAAJCの完敗に終わった。
【練習試合】  鹿児島JC vs 甘朝JC

甘朝   2 0 1 0 =3
鹿児島 2 0 4 X =6

<鹿児島-甘朝>1回先頭の松岡が右前打で出塁するとすかさず2盗を決め、続く井上の適時打で先制点。幸先のいいスタートを切ったが、その後の満塁の好機をものに出来ず混戦へ。1点を勝ち越した直後の3回裏失策を重ねた甘朝は4点を献上し逆転を許す。最終回には今村、藤田を送り込み反撃を試みるも不発に終わりジ・エンド。2年連続で鹿児島の前に屈した。
グランドもなんとか乾き空からは日差しが降り注ぐ。1年間の想いを今晴らす。
■球団タイ記録4エラー
いつもとは違う佐藤がそこにいた。6番サードでスタメン出場した佐藤は平常心を失っていた。チーム1の元気印はエラーを重ねるたびに静かに。前日の天文館での元気は何処えやら。ムードメーカーがこれではチームも乗ってこない。散々藤木選手に悪態をついてたこの男も気づいてみればチームワーストタイの4失策。・・・・天文館でおとなしくしてれば違った結果になったかも。しばらくは口も慎むことだろう。しかしこの遠征中球団広報として動きまくった働きは評価しなければ。憲治お疲れでした。
バットにこめた願いも叶わなかった
2盗を決める松岡選手 ■先制点呼ぶ右前打
今期初めて1番に座った中堅手松岡は1回いきなりの右前打。盗塁も決め先制のホームを踏んだ。敗戦したものの核弾頭としての役割を十分に果たし来期に向けチームに明るい材料だ。前日は甲子園の決勝戦に触発されバティングセンターへ出向きスイングチェック。天文館では昼間の大移動で疲れたかヨダレを垂らし寝りこけていた。この遠征では話題も提供。昼食に入った食堂でぶっかけうどんを注文も、出てきたのは鍋から湯気がたつ熱々のうどん。鹿児島ではこれがぶっかけとか、緊張の中にチームの笑いを誘っていた。流石,キャラ王!
先制点は慶一郎のバットから ■先制適時打
1番降格の屈辱をバットにぶつけた。ランナーを2塁に置いた第一打席でライト前へクリーンヒット。先制点を呼び込み勢いをつけた。オーダー発表、定位置の1番に井上の名前はなかった。右前打は意地の一発だった。しかしこの降格には理由が・・・。前日の集合時、道具を預かっていた慶一郎はヘルメットを家に置き忘れて来てしまった。大宰府の自宅に取りに帰りチームは出発を1時間待つ羽目に・・・罰である。いつもどこか抜けている。鹿児島では憲治とコウナイブラザーになり仲良くエラーも記録した。
■右肘痛に耐えチーム牽引
試合開始前すでに右肘は悲鳴を上げていた。バッティングでは2塁打を放ったものの守備ではランナーをさすことが出来なかった。ハイタッチも左手1本でするのがやっと。しかし監督の重責を担う田代選手は最後までマスクをかぶり続け本塁から声を出し続けた。早朝から監督会議にも出席しあわただしい2日間で魔法の薬“バンテリン”を買えなかったのが最後までひびいた。前日の雨で幻に終わった洗濯係、みんなの汚れ物を抱えて洗濯に行く田代選手の姿を見れなかったのが心残りである。
流石監督、きっちり安打も記録した
■不運、力投むなしく
ヒロシです。調子は悪くなかったとです。
ヒロシです。ヒットもそんなに打たれてませ
        ん。
ヒロシです。また藤木です。セカンドのベー
        スカバーにおらんやったとです
ヒロシです。投げた瞬間目が合いました。
        ・・・そらされました。
        あっち向いたとですゥ。
ヒロシです。パチンコも負けて鹿児島で通算
        2敗です。
ヒロシです、ヒロシです、ヒロシです・・・。
試合前監督の激に気合も入る 劣勢にベンチも沈滞ムード漂う
■2転3転に困惑
福本選手は会場に駆けつけることが出来なかった。この日一旦は会場に向かったが途中で試合中止の連絡が入り仕方なく甘木へ逆戻り。しかしその後鹿児島が快晴になり練習試合が決定。決定後直ぐに佐藤広報から連絡が入るも時すでに遅し。前日も会場まで駆けつけ中止の憂き目に会っている福本選手は落胆の色が隠せなかった。
■上司に失望
立石選手も失策には勝てなかった。先発裕士からマウンドを引き継いだ立石は計算どおり内野ゴロに打ち取るものの見方のまずい守備に足を引っ張られ無念の4失点。上司の佐藤選手には2度もエラーを記録され使えない上司に愛想を尽かしJAといすやへの移籍を検討中。つうか2日も休みをもらった佐藤家長兄に報告の言葉が見つからなかった。野球では上手な者が上。憲治と勝也、野球ではまるっきり立場が逆転するのである。
“ちょっとちょっと審判、今のバットに当たったバイ、ファール、ファール”    → “やった、前にとんだ!” 結果は惜しくも2ゴロ“JCは過程が、いや家庭が大事バイ”
■惜しくも正面
4回の最終回代打今村が打席に入る。前日はバッティングCでしっかり練習をしてきた。結果は確かに出ていた。ツーストライクと追い込まれカーブを投じられたもののしぶとくカット。最後は真にあたり1・2塁間を襲ったが2塁手の好守に阻まれアウト。しかし今季最高のあたりで来期に向け光明が見えた。試合明けの翌日はちびマラで愛息が引き当てた温泉旅行へと武雄へ車を走らせた。
■満塁の好機に・・・
1回2塁けん制にエラーを記録した藤木はいいとこなし。2回第一打席ではスライダーに空振りの三振。3回満塁の好機には三飛とチームの反撃に水を注した。密かに狙っていたお立ち台、夢見たのは走者一掃の左中間タイムリースリーベースヒット、夢は夢だった。前日は夜の天文館を徘徊せずに旅館に帰ったのに・・・、FFコンビらしさがなかったかぁ、らしさが。
なんで手ださんかったかなぁ、初球のストライク
こうゆうのてあと引くよね。
藤田選手JC最後の打席。 野球に打ち込んだ3年間の集大成は・・・・。   → 結果は惜しくも三振、 今年もまた一人の名物選手が惜しまれつつグランドを去る
■2戦連続好捕
一人だけ俺ってやるやんッ!って思ってるやつがいる、平位である。ブロック大会万歳三唱以降好捕を繰り返す平位は、この日もライトを襲った鋭いライナーを地面スレスレで好捕、一人にんまりである。前日は初のパチンコでビギナーズラック、¥37,000-を手にし自慢げな笑み。この捕球もきっと、いや絶対ビギナーズラックなのである。そして彼は・・・・前日2次会の席にあったナイトマップで好みの女を選ぶとSっけたっぷりの女、やっぱりドMなのである。“よく捕ったじゃないかこのブタ野郎ッ、ニヤつくんじゃないよッ”なんて声が聞こえてるのだろう。
■最終打席に意地
この試合がJC生活最後となる藤田選手は最終回に代打で登場。2年前にチームの練習を見てくすぶっていた青春の炎が再熱、その日以来グランドには欠かさず姿を見せ練習参加。スパイクも買ったし、バッティングCにも通い外野の定位置争いに加わるまでになった。しかしこの男どうしても悪い癖を出す。試合前に深酒をしてしまうのだ。前日もバスに乗る前からゲぇーの予感。案の定ゲぇーしてしまいました。ところがこの前夜は夜の街を徘徊することもなく旅館へ直行、体調万全で臨んだ試合・・・・。追い込まれながらもしぶとくファールで粘り期待を持たせたが・・・、最後はカーブでチョットひねられてしまい三振に終わった。
■1塁で先発出場
今年で最後のユニフォームとなる松藤選手は1塁で先発出場。前日はブロック事業後久留米から大急ぎで懇親会場入り。抽選会で昨年の借りを返すべく鹿児島JCを引き当てるあたりはさすが。試合では今まで内野の送球に泣かされ続けたがこの日は無難にこなした。しかし打撃では満塁の好機に三振をきっし、JC最後の打席は不満が残った。球団は今年で引退する松藤・藤田に引退試合を用意することを約束。当日は40コンビで3番4番が実現する。
■多喜夫調子にのれず
途中出場の飯田選手は本来のプレーが鳴りを潜めた。本職のレフトではなくこの日は1塁の守備についた。慣れないせいか失点に結びつくエラーを連発しガックリと肩を落としていた。1ヶ月のブランクは長すぎたのか。ブロック大会前日の野球でふくらはぎを肉離れ、苦汁の日々を過ごし、不安を残したままで臨んだ試合は・・・・。ただしこの未完の大器はホームランバターが少ないチームでは貴重な存在。本塁打か三振か、魅力十分の4番候補は来期の雪辱を誓い鹿児島の地をあとにした。
■幻の打席
試合に掛ける思いは前夜天文館の街をスパイクを履いて徘徊したところからもうかがえる、・・・・数少ない大事なチームの帽子は夜の街で無くしてきたが。応援団団長から選手登録した鶴田選手はこの日も着こなしNO.1。朝からのビールも控え試合に臨んだが・・・。一人出れば代打で出場するはずだったが、高校の後輩慶一郎が三振に倒れ試合終了。出場機会を奪われた。JC入会以来何かとご迷惑を掛けられる後輩に来年も泣かされそうである。来年は理事長枠で出場も決定、頑張れ次年度!
自滅的敗戦に放心状態
1からチームの立て直しが迫られた
古家エリ担は多忙の中応援に駆けつけ前夜からAAJCと交流。応援ありがとう御座いました。
■応援団声援
遠い遠い鹿児島の地で声をからして声援を送ったのは井手副理事長と穂積裏ブロ長、それに古家エリ担だった。多忙の中かけつけたエリ担は前日から甘朝チームと懇親。鶴田監事と42年組で天文館のネオンの中に。寄付金も贈呈していただき感謝である。また井手副理事長はこの日は応援団兼カメラマン、熱い声援を送り、選手の動きを追っていた。穂積は試合終了後エリ担を送って糸島まで車を走らせた、ご苦労さんでした。
●鹿児島で全国を目指したが練習試合でしかも敗戦。本大会は9月4日の九州地区大会in鳥栖・久留米・みいに延期された。春先のキャンプより全国を目指したチームはここまで全力で戦ってきたものの延期の影響で出場選手が揃うかが問題視されている。

どうなるAAJC Bandits!
★春の創刊以来AAJC Banditsを取材してきましたSports Aceは今回をもちまして休刊の運びとなりました。ご愛読誠にありがとう御座いました。