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壮行会 鹿児島珍道中

2005.9.4





     臨時増刊号
充分に魅せつけた“山賊魂” 大健闘、AAJC地区準V!!
【小郡市民球場◇4日◇地区大会◇=AAJC番記者】爽やかな初秋の風が吹きぬける球場には2005年度を戦い抜いたBandits選手達の充実感溢れる顔がカクテル光線に照らし出されていた。来年に向けて確かな手ごたえを掴んだ。今までは遠く及ばないと思われた全国の舞台。3月のキャンプインから活動を続けた集大成の地区大会決勝戦。一時は同点に追いつき全国の扉が目前に迫った。惜しくも3−4で敗れはしたものの山賊達は地区の舞台でも引けを取らなかった。2006年の目標は明確だ。身近に迫った全国大会の舞台で“山賊魂”を見せ付けるべく山賊たちは斧を磨ぎ始めた。
暗雲の空の下大会は始った 勝利の儀式、甘朝の戦いが始まる
【1回戦◇太刀洗運動公園球場◇13:00◇曇/雨◇観衆38,774人】

鹿児島 0 2 1 0 0 =3
甘  朝 3 0 0 3 × =6

勝利投手 立石
敗戦投手 背番号18番

〈鹿児島−甘朝〉
甘朝は初回先頭の井上がヒットで出塁するとすかさず2盗を決め鹿児島を揺さぶり連打で一気に3点を先制。3回に同点に追いつかれるも4回には3点を加え追いすがる鹿児島を振り切った。
【2回戦◇太刀洗運動公園球場◇15:30◇曇◇観衆39,105人】

枕 崎 0 0 0 0 1  = 1
甘 朝 0 6 2 3 × =11

勝利投手 立石
敗戦投手 背番号16

〈枕崎−甘朝〉
甘朝は2回打者11人を送る猛攻で大量6点を挙げる。その後も打線がつながり着実に加点、投げては先発立石が安定した投球で枕崎を押さえ込み大差で勝利。初の決勝進出を決めた。 
■鹿児島に雪辱を果たす
先々週鹿児島での練習試合、3−6で惜敗した相手に借りを返した。監督会議ですべての試合が仕切りなおしとなったこの日の公式戦。両チームともにベストメンバーでは試合に臨めなかった。しかし試合は前回と同じく接戦へともつれ込む。ただ前回と違ったのはAAJCにエラーが続出しなかった。気負いもなかったぶん、いつものペースで試合を出来た甘朝は地の利も手伝って鹿児島に6−3と勝利した。逆に鹿児島は慣れない土地で主管LOMとして大会の運営にあたり合計3会場で設営に追われLOMメンバーも応援が半減し不完全燃焼、1回戦突破はならなかった。300kmも離れた遠い土地で先々週から続いた大会運営を全うした鹿児島JC。この2週間で小さな友情が芽生えた両球団は再会を誓い固い握手を交わし帰路についた。鹿児島JC主管お疲れ様でした!
■大器の片鱗、大飛球
入団以来外野の一角を占める西村はこの日も先発出場。チーム唯一の左打者は第1試合の鹿児島戦、鋭く振りぬくとライトへ大飛球を放ちあわや右越打かと思わせるあたり。惜しくもボールは定位置よりも深く守っていた右翼手のグラブに収まったが期待感充分だった。しかしあとはカーブにタイミングがまったく合わず、課題が残った。左打者用のヘルメットも無く卒業生の置いていくLOMへの礼金で取り崩しを狙う。叶わなかったら左は君だけや、1個¥4,500−.自腹で頼む!また決勝戦では出塁しみんなの期待を背負ったランナー西村はリードを取りいく気満々。体重を右足に乗せたとたん左投手の絶妙な牽制球が。気付いたときにはすでに遅し、1塁ベース手前で体育座りをしてしまった。その姿はまるでお菓子を買ってもらえず駄々をこねる幼稚園児状態。慰労会では彼女を同伴、チームメイトに紹介してしまった。彼女のマネージャー就任も決まったが、憲治・慶一郎に囲まれ野獣から美女を守っていた。
大会主管の鹿児島JC,お疲れでした! 応援よりもザリガニだね
■やっぱり結果を残すMVP男
先々週の練習試合で痛めた右ひじは完治していなかったもののこの日も田代監督は結果を残した。バンテリン効果も手伝って、好リードにいぶし銀の右打ちは健在。前日は地区大会懇親会前に監督会議に出席、その前からも主管LOM鹿児島のお手伝いで球場確保に奔走、困ったときはお互い様。男気があるのである。遠い鹿児島との友情も芽生え、今年の委員会旅行は鹿児島天文館に決定らしい。鹿児島で益々友情を磨き次年度は地区出向で鹿児島行きか。ますます深みにはまるのである。きっと来年の今頃は日本酒党から焼酎党に鞍替えしてることだろう。
■幻のホームラン
この日チーム一番のあたりだった。2回戦枕崎戦、右ふくらはぎ肉離れから復帰した多喜夫は、ブロック大会からのもやもやをバットにぶつけた。右横手投げのピッチャーに交代した直後の打席。初球のスライダーを見送った。『切れが鋭く打つのは直球しかない』と思い、次に来た直球を強振。打球はグングン伸びていく。左中間を破った白球は金網を越えて球場の外へ、おいおいっ!残念ながらエンタイトルツーベースになってしまった。2面を有する太刀洗運動公園じゃなく一般の球場なら間違いなくフェンスオーバー。さすが大食漢、やっぱり当たれば飛ぶ。2日間のブロ長セクの疲れも見せず久々の野球を満喫していた。
■堅守、華麗な連係プレー呼ぶ
この日一塁手で先発した中野は堅守で貢献。一塁を襲うあたりをことごとく好捕。余裕の笑顔だった。また球団創設以来ベスト3に入るプレーも記録。第3試合、八代の左バッターの当たりはファースト右前のボテボテのゴロ。素早く前進し捕球をすると一塁のカバーに入るピッチャー立石にストライクのリードトス。完璧な連係プレーでアウトをもぎ取った。このプレーで中野の評価は↑。早くも来期に向け一塁の定位置確保か。モンゴル親善大使は翌日の訪蒙のためチームを一足早くはなれ旅の準備に取り掛かった。バッティングではいいとこなしの中野選手は台湾遠征に続き蒙古で猛打爆発の夢を見て移動式住居“ゲル”で違うテントを張る。毎回教育リーグでは結果を残すのである。
■トリプルヘッダー3連投
真のエース&4番打者の立石は大車輪の活躍。チームを地区の決勝まで導いたのは間違いなくその右腕だった。この日は早朝野球で軽くウォーミングアップ。打撃の調子も戻っていた。左中間を破る本塁打も飛び出し打点も挙げた。投げてはニセエースヒロシが沖縄旅行のため3連投。鋭く曲がるカーブにバッターは手も足も出なかった。さすがに3連投はきつかったが、1番苦しいときに出た藤木のファインプレー“苦しいときにあのプレーで助けられました、さすが藤木さん”と感謝していた。最後はやっぱり使えない次男に足を引っ張られて負け投手になった。“あいつダメっすね、使えませんよ”やっぱりJAかいすやである。試合後は久留米で合コンとか、この男タフである。久留米の最終打席で勝也のバットがホームランを狙う。
クリーンヒットの田代選手 テキサスヒットの稲葉選手
■稲葉直前ラスト出場
甘朝野球部の基礎を築いた稲葉直前は今年が最終年。センターの位置から選手達を鼓舞し数年前に思い描いていた。この人がいなかったら今の野球部はないといっても過言ではない。それまで年1回試合日しかユニフォームに袖を通さなかった選手達。キャンプをはり、OBによる援助金も引き出しユニフォームも新調した。こと野球に関しては人一倍熱かった。弱小チームから全国を狙えるまでに球団を育てた功績は多大なものがある。だだ中越打にしたあのあたり・・・・、取れるやろっ!って憲治と慶一郎が言ってました。この二人八女での試合以来やっぱり直前にたてつくのである。名物選手がまた1人球場を去る。
■沖縄台風直撃
全国へ向け1人チームからはなれ沖縄でミニキャンプを張ったエースヒロシは大型台風“チッチョリーナ”の被害に。海に入ればわずか2時間で遊泳禁止命令。沖縄の真っ青な空を見ずになにをしに行ったのか、家族サービスも不発に終わった。
ハートがガラスのエースは2005年を締めくくるべく引退試合で完投勝利を目指し雨の万座ビーチを黙々と走っていた。
■応援団も熱視線
甘朝の全国出場を願い応援団も声援を送り続けた。球場には田邊一家・井上一家が駆けつけ応援もそこそこに球場横の小川でザリガニ取りに熱中。ムシキングにはまっている井上Jrは今回も虫取り網持参で参加。天敵稲葉ムシに目もくれることなくザリガニを追っていた。悪ガキ田邊Jrは井手副理事長がいなく拍子抜けしたかいつものらしさが鳴りを潜めていた。今回球団は子供用のお菓子を用意し忘れ子供達には不満の残る応援となった。また今回も応援に駆けつけてくれた豊原副理事長・穂積ニセブロ長・藤シマッタ君も最後まで声援を送り続けた。選挙戦真っ只中の二又選手は選手登録を回避したが県議をうまいこと応援カーに押し込みわずかな時間を作り応援に駆けつけた。まさに“時間を作るのもJC”である。県議の啜り泣きが聞こえてくる。地区からは糸島の浦副会長が駆けつけ球団に贈答品を授与。おかげで喉を潤せた選手は見事2回戦突破を果たした。糸島のメンバーにはいつも感謝である。お礼に黒岩OBを送り込まなければ。ただいつも応援に駆けつけていた中尾の姿はなかった。大型台風“チッチョリーナ”の到来で荒稼ぎする彼は自宅のテレビで台風の進路を確認し1人ニンマリしていただろう。
■選挙戦でもないのにグランドに刺客
中野に代わり1塁の守備についた平位は初めて内野の守備をこなした。危なっかしいものの無難にこなした。が、本当は監督がグランドに送り込んだ刺客だった。1塁にランナーが出た。ランナーはピッチャーにプレッシャーを掛けようとリードを大きく取ったそのとき、立石から矢のような牽制球。平位はグラブを差し出すかに見えたがなんと引っ込めた。ボールはランナーの右頬を直撃。アウトにはならなかったが充分にダメージを与えた。“大丈夫ですか”と言ったその顔は不敵な笑みが浮かんでいた。役目を終えた平位はかみさんを迎えに第1試合で帰路についた。一仕事を終え充実感一杯で球場をあとにした。次も頼むぞ!
■サトケン優秀選手賞獲得
この日絶好調でチームを牽引したのは佐藤憲。打撃が好調でヒット連発、高出塁率を記録。守備でも前回失敗した汚名を返上。2,3塁間に走者を挟んだ場面でも教科書どおりに2塁方向へ走者を追い確実にアウトにした。ただこの日唯一の失策が決勝戦での決勝点献上。3回裏同点に追いついた直後の4回表、この場面を締めればうちの必勝パターンに持ち込めるところで出てしまった。2盗に成功した八代は3盗を試みる、チャッチャーからの送球は2バウンドでサードへ、難しい送球だったが捕球することが出来なかった。カバーの遊撃手慶一郎も間に合わずボールは転々とレフトへ。憲治はそれで“姫路に行かなくってよくなったでしょ”と恩を着せる。確かにっ!やっぱり優秀選手である。
カーブにひねられる藤木選手 いつもの調子で、甘朝らしく
決勝戦にのぞむAAJCの選手達 夕暮れの中いよいよ決戦のとき
【決勝戦◇小郡市民球場◇19:00◇曇◇観衆42,629人】

八代 3 0 0 1 =4
甘朝 1 0 2 0 =3

勝利投手 背番号8
敗戦投手 立石

〈八代−甘朝〉
八代は初回先発立石を攻め3点を先制。甘朝はその裏1点を返し3回には2死2,3塁で5番藤木が三遊間を襲う2点適時打で同点に追いつく。最終回に八代は3盗を試み甘朝の守備の乱れから決勝点を挙げる。甘朝もその裏2死1,2塁と粘ったがあと1本が出ず八代が2年連続の全国切符を手にした
■2点適時打&超美技
1,2回戦と鳴りを潜めていた藤木が決勝戦で魅せた。まずは1回いつものように笑いを誘いチームメイトをリラックスさせた。1塁にいたランナーが2盗を仕掛ける。素早くセカンドに入った藤木は逆球に足を取られて転倒のパフォーマンス。初めて決勝に進んだチームに緊張感漂う中、主将として計算し尽くされたプレーで緊張感を解いた。打っては2点を追う3回2死2,3塁の場面で三遊間を強襲する痛烈なヒットで2者を生還させた。極めつけは4回の守備あわやセンター前に抜けるあたりに素早く反応すると逆シングルで捕球し1塁へ矢のような送球を送りアウトにした。スタンドの42,629人の観客はスタンディングオベーション。やっぱり来期もレギュラーなのである。どんなすごい選手が入っても。なぜなら・・・来期は監督なのである、実権を握っているのである、へへへへ。
■核弾頭爆発
定位置に入るとやっぱり燃えるのか。この日2試合ぶりに1番に入った慶一郎は第1試合からエンジン全開。第一打席で右前打を放つと2盗に成功、先制のホームを踏んだ。その後も3試合で出塁を重ね勝利に貢献した。しかしやっぱり慶一郎、話題の提供も忘れない。第二試合ではショート後方に上がったフライに“オーライ”と両手を一杯に上げ合図をするも多喜男と譲り合いポトリ。理事会では何を言われても譲らないのに、こんなときに限って・・・。同じく第2試合で試盗するも余裕でアウト。枕崎のキャッチャーに公式戦初の盗塁阻止を献上してしまった。そのウップンもあったのか慰労会では西村の彼女相手にエロトーク連発。はるみちゃんの危険な人リストにしっかり納まっていた。
■初打点消える
藤田選手にとっては最後のシーズン。初打点を挙げるチャンスだったのに・・・。3塁ランナーは理事長順。打席には藤田。ピッチャーが繰り出す投球に必至に食らいつく。バットを短く持ち振りぬいた打球はセンターへ。“タッチアップ!”ベンチの誰もが思った瞬間、なんでェ〜!。順はベースを離れていた。慌てて帰塁し再スタートをきったが本塁手前1mの位置で既にボールはミットの中に。つぶされちゃったのである、初打点のチャンスを。公式戦最後の打席も1塁ゴロに終わり納得がいかない御様子。慰労会ではウップンを晴らすかのように飲んでいた。きっと翌日はいつものように藤田家の洗面所から“ゲェー、ゲェー、ぺっ、ぺっ”って声が近所中に響き渡ったことだろう。引退試合では打点を挙げるべく体調管理したいとこだが・・・・・、ついつい行ってしまうのである、夜のネオン街へ。
■ついに出た、理事長クリーンヒット
この日地区大会の公式行事に全て参加し遅れて球場入りの理事長が待望の公式戦初ヒットを記録した。しぶとく粘ってボールをひきつけ逆らわずにバットを振った。歴史的ヒットは右前へ運んだ。試合を重ねる度に成長をする。三振に始まりファールフライ、選球眼も磨き四球ももぎ取った。エリア大会で初めて前に飛んだ打球はボテボての三塁ゴロ。前回は初めて芯で捕らえるも不運にセカンドの正面だった。最終打席では体を張って死球を得、反撃ののろしを上げた。酒の席では一気に成虫になり昇天するも、初ヒットは実に16打席目に記録、さなぎの時期が長く一瞬で果てる蝉のような野球人生だった。試合後は焼酎に酔いしれてドロンとした目で遠くモンゴルの青空に思いをはせていた。翌日はエルディネットJCとの友情を育むべく機上の人となった。また現地では例会に出席し甘木朝倉を代表してスピーチをするらしい。心配なのは宴の席。理事長の豹変振りに友情にひびが入ることはないのか。先方の理事長にでこピンをしなければいいのだが・・・。つうか順らしくおもいっきり弾いて来てほしいとこだ。

閉会式風景

優勝は2年連続八代JC
大健闘、地区準V! 死力を尽くした両チーム
全員一丸で頑張ったシーズンだった 今村球団オーナーと田代監督
優秀選手賞を獲得した佐藤憲選手 来期は行くぞ!全国。郡山大会
“お疲れ!”慰労会では言いたい放題 マネージャーに就任か?西村彼女
蒙古組へ野球部より餞別が渡された ■小郡球場をあとにした選手一行は安兵衛小郡店で慰労会。野球談議に花を咲かせた。この席上モンゴル派遣団に野球部より餞別の授与が行なわれ派遣団の無事を祈った。また解散後は不祥事による繰上げ出場に備え代行も呼び交通ルールも厳守した。
次はいよいよ一年の締めくくりの05年度引退試合。場所は来年主管のブロック野球大会へ備え、筑慈苑グランドが有力視されている。
また球団譲渡により来期オーナー就任が確実の鶴田氏はユニフォームのデザイン変更を検討しているとの情報もあり今後の動向が注目されている。
■決勝戦、先ほどの打席で初ヒットを記録した理事長は気を良くしたのか、最終回、最後のバッターになりたくない一心で、八代JCのピッチャーが本気に投げたストレートを体を入れ打ちに行った。
結果、理事長のオタケビが小郡球場に響いた。
『オウゥ!!!』外人のエロビデオに負けない○○瞬間のごとく・・・結果ご覧の有様・・・・・・
次の日よりモンゴルのホテルで休養入るつもりだったが一週間のアルコール付けのなるとは、
この時までは、想像もしていなかった。